窓とサッシの特徴を知る!寒冷地札幌での暮らし方
- 2022/04/29
- コラム
- 家づくり
お家の外観を左右するものの1つに窓があります。
窓の計画は取り方一つで部屋の風の流れが変わり、明るさが変わります。
また、窓の位置や大きさは間取りや家具の配置にも大きく影響します。
選び方によっては、予算にも関わる事なので、性能やデザインなど、
こだわりがある場合は担当者に早めに伝えておくことも大切です。
では、窓にはどんな種類があるのでしょうか。
窓は、「サッシ+ガラス」で構成されています。
「サッシ」はガラス窓に使う窓枠全体を指していることが多いので、
通常、窓を選ぶという事は「サッシ」と「ガラス」を選ぶという事です。
ただ、建築デザイナーや建築士、担当者などによって「サッシの定義」が微妙に違うことがあります。
これはメーカーによっては「サッシ+ガラス」で1つの商品になっているものもあり、
カタログや資料によって多少表現が違う事があるためです。
サッシの種類・機能
今回はサッシとガラスの種類、機能についてお話しします。
サッシには4種類ほどあります。
「アルミサッシ」
耐候性や防火性に優れ、強度がある素材です。
日本で最も多く使用され、費用的に安く設置ができます。
ただ、金属で熱伝導率が高いため、冬場にサッシが冷えて結露の発生も多くみられます。
なので、断熱効果はあまり期待できなく、日頃のメンテナンスが大切になります。
「樹脂サッシ」
主に塩化ビニール樹脂で作られているため、熱伝導率が低く、断熱性に優れています。
日本でも北海道や東北の住宅で導入されることが増えてきています。
また、結露も防ぎますのでカビやダニの繁殖を防ぐ効果もあります。
ただ、強度はアルミより弱いため、厚みのある構造になる場合が多いです。
アルミサッシと比べると費用は高めになりますが、
断熱性が高まるので光熱費を抑えることができます。
「木製サッシ」
質感や風合い、どんな空間にも合う、インテリア性が魅力です。
また、北欧などで普及しているので断熱性もあり、オシャレな見た目から人気が高まっています。
ただ、デメリットは塗装の劣化、腐食、金具の不具合など修繕が必要な点です。
メンテナンスをしっかりしておけば大丈夫ですが、
長い時間放置してしまうと雨水が入り込んだり、
木製サッシそのものをダメにしたりしてしまいます。
最近ではこのデメリットを軽減させる工夫が施された商品も多くなっています。
「複合サッシ」
複合サッシとは複数の素材の利点を活かしたものです。
中でも主流なのが室外側をアルミ、室内側に樹脂を使用した「アルミ樹脂複合サッシ」です。
アルミのみのサッシと比べると、断熱性は優れています。
また、アルミの軽さと強度によって樹脂サッシのデメリットである厚さを軽減できます。
ただ、複合サッシは結露が発生しやすいという欠点がありますが、
サッシとサッシの間にゴムやフィルムをいれて、結露を防止するように作られた商品も出ています。
ガラスの種類・機能
窓ガラスは、大きく分けて一般ガラスと、特殊な機能を持った機能ガラスに分けられます。
●一般ガラス
「フロートガラス」
昔から馴染みある一枚でできたガラスです。平面に歪みが発生しにくく、
透視性や採光性に優れていて、価格もお手頃です。
ただ、断熱性が低いため、今では新築の住宅にはほとんど使われていません。
「型板ガラス」
ガラスの側面に型模様をつけるため、表面が凸凹していて、ぼかしたような不透明なガラスです。
光をやわらかく室内全体に採り入れられます。
プライバシーへの配慮が必要な場所で使われています。
「すり板ガラス」
ガラスの片面に摺り加工し、表面はさらさらと滑らかな不透明なガラスです。
やわらかい光を均一に採り入れられます。
「網入りガラス」
ガラスに金網(ワイヤー)を入れたものでガラスが割れたとき、破片が落ちるのを防ぐ役割があります。
また、炎に強く、火災のときに炎の侵入や燃え広がりを防ぐ効果があります。
●機能ガラス
「強化ガラス」
一般のフロートガラスを高温に加工した後で急速に冷やして作り、
同じ厚さの板ガラスに比べて約3倍の耐風圧強度があります。
万が一割れても、ガラスの破片は細かい粒状になるため、人を傷付けにくいという特徴があります。
「合わせガラス」
2枚の板ガラスの間に柔軟で強靭な中間膜をはさみ、熱と圧力を加えて接着させたガラスです。
万が一割れた場合でも、ガラスは中間膜にしっかり接着されているので破片が飛び散ることはほとんどありません。
同じ厚さのフロートガラスと比較すると衝撃物が貫通しにくく、盗難防止に効果的です。
「複層ガラス」
通常2~3枚の板ガラスの間に空気やガスを封入し、断熱性を高めたガラスです。
※空気層の中身が空気なのかガスなのかで断熱効果が変わってきます。
空気よりガスの方が断熱性能は高くなります。
この空気やガスの中間層が断熱性を持ち、室内外からの熱貫流を遮るため単板ガラスに比べると
温度差によって失われるエネルギー量を抑えます。
なので、冷暖房負荷を減少させ、室内側のガラスは冷えにくいのでガラス面の結露防止効果もあります。
ちなみにペアガラスとは複層ガラスの一種で日本のガラスメーカーAGCの登録商標になります。
「Low-Eガラス」
ガラス表面に特殊なコーティング処理をして、熱の伝達をしにくくしたものです。
複層ガラスに使用されることで冷暖房効果が高まります。
現在、新築戸建住宅の8割がLow-E複層ガラスとなっています。
窓ガラスにはたくさんの種類があり、特徴やメリット、デメリットなどもさまざまです。
お家のどの部屋、場所に使うかなど、どんな役割や機能が必要かによって選ぶようにしましょう。
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