【物置に税金が⁉】 札幌で家を建てる前に条件をチェック!
- 2025/10/07
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目次
ブログをご覧いただきありがとうございます。
北海道札幌市で注文住宅(新築)、
リフォーム、リノベーションを行っておりますクマホームです。
私たちがマイホームの設計や施工をご相談いただく中で、
多くのお客様が見落としがちなのが「物置」の存在です。
物置は、庭や外構の最後に「とりあえずここに置こう」と後回しにされがちな存在ですが、
実はこの物置が固定資産税の対象になる可能性があることをご存じでしょうか?
特に、札幌市のような積雪地帯では、しっかりとした構造の物置が好まれる傾向があるため、
課税の対象になりやすいという特徴もあります。
このブログでは、札幌市内で住宅を建てられる方や、
これから物置を設置しようと考えている方向けに、
物置が固定資産税の対象になる条件や、
非課税にするためのポイントを詳しく解説します。
物置は固定資産税の対象になるの?
固定資産税の基本
固定資産税とは、土地・建物(家屋)・償却資産に対して課される税金で、
毎年1月1日時点でその資産を所有している人が納税の義務を負います。
通常、住宅や土地には固定資産税が発生することは広く知られていますが、
物置などの“付属施設”については
「課税されるの?」と疑問を持たれる方が多いのが実情です。
結論から言えば、物置も「家屋(建物)」として認められれば固定資産税の課税対象になります。
物置が「建物」として課税される3つの条件
札幌市を含む全国の自治体では、物置などが固定資産税の対象となるかどうかは、
以下の3つの基準で判断されています。
① 屋根があり、3方向以上が壁で囲われている
まず、外気と遮断されていることが条件です。具体的には、
屋根がある、壁が3面以上ある、出入口(扉など)がある
といった構造を満たしている場合、
「外気分断性がある=建物」として判断されやすくなります。
※これは、雨風を防ぐ構造であれば生活や作業に支障なく利用できるとみなされるためです。
② 地面(基礎)にしっかり固定されている
次に重要なのが、「土地への定着性」です。
たとえば、コンクリート基礎にボルトなどでしっかり固定、
アンカーなどを使って地面に固定、
動かせない構造になっている
こうした場合、「動かせない=建物」として認識されます。
③ 物置として実際に使用できる状態にある
最後に、「用途性」です。つまり、収納スペースとして十分に使える
農機具やタイヤなどの保管に使用している、作業場として活用している、
といった状況であれば、「家屋として利用されている」と見なされ、
固定資産税の対象になる可能性が高くなります。
札幌市の物置設置で注意したいポイント
積雪対策の強固な基礎が“課税リスク”を高める
札幌のように冬季の降雪量が多い地域では、雪の重みに耐えられるよう、
頑丈な物置が選ばれることが多いです。
そのため、自然と以下のような設置になりがちです
・鉄筋入りコンクリートの基礎
・地面にアンカーでしっかり固定
・防風・防雪のための完全な囲い構造
これらはすべて、先述の「3条件」に合致してしまいます。
つまり、札幌の気候に適した物置を選ぶほど、
固定資産税の課税対象となる可能性が高くなるのです。
市販の簡易物置なら非課税の可能性も
ホームセンターなどで販売されている簡易型の物置は、
ブロック基礎の上に“置くだけ”で設置されるタイプもあります。
このような物置は、
・コンクリートブロックの上に載っているだけ
・地面にアンカーで固定されていない
・必要であればすぐに移動できる
といった特徴があり、「定着していない」と見なされ、
固定資産税の課税対象から外れる可能性が高いです。
カーポートも課税対象になる?
札幌では、雪対策のためにカーポートを設置される方も多いですが、
これも条件によっては課税対象になります。
課税されるケース
・屋根があり
・柱が地面にしっかり固定されている
・3方向以上に壁がある
こうした構造のカーポートは、建物と見なされる可能性があります。
非課税となるケース
・壁がない、または一部だけ
・屋根だけで構成されている
・柱が簡易固定である
このような簡易構造のカーポートであれば、固定資産税がかからないことが多いです。
物置設置前に確認すべきこと
札幌市内で物置を設置する際には、
以下の点をあらかじめ確認・検討しておくことで、
将来的な税金トラブルを回避できます。
自治体への事前相談
札幌市役所(資産税課)では、物置の構造や設置方法に基づいて、
固定資産税の課税対象になるかどうかの相談を受け付けています。
→ 物置のカタログや設置図面を用意して事前に確認してもらうのがベスト。
ハウスメーカー・工務店との連携
マイホーム計画の段階で、物置の設置場所や構造まで一緒に検討することで、
無駄な課税や後からのトラブルを防ぐことができます。
クマホームでも、物置やカーポートを含めたトータルな外構提案を行っていますので、お気軽にご相談ください。
物置にも税金が!? 札幌での注意点と対策
札幌市のように積雪が多く、耐久性や機能性が求められる地域では、
物置の構造が「建物」と判断されやすく、固定資産税がかかるリスクが高まります。
だからこそ、物置設置時には次のポイントを忘れずに押さえておきましょう。
建物扱いになる3つの条件を把握する
・屋根と壁がある
・地面に定着している
・使用可能な状態である
固定資産税を避けたい場合は、次の工夫を
・地面に定着させない設置方法(ブロック基礎など)を選ぶ
→ 固定せず、移動できるような構造なら非課税の可能性が高いです。
・壁の数を制限したり、メッシュタイプにする
→ 外気を遮断しない構造であれば、「家屋」と見なされにくくなります。
・設置後すぐに用途が決まっていない場合は、その旨を明確に
→ 使用されていない物置は「用途性」が認められず、課税対象外となるケースもあります。
札幌市に確認を取ることが一番確実です
札幌市の固定資産税課(資産税係)では、
物置やカーポートの課税について事前相談が可能です。
物置のカタログや図面、施工会社からの説明資料などを持参すれば、
より正確な判断をしてもらえます。
クマホームからのアドバイス
私たちクマホームは、札幌市を中心に注文住宅やリフォーム、
外構工事などを手がける地域密着型の工務店です。
物置やカーポートも、単なる「後付けの収納スペース」とは考えず、
住まいの資産や維持コストに大きく関わる要素と捉え、
設計段階からしっかりアドバイスさせていただいております。
「どんな物置なら税金がかからない?」
「雪に強くて税負担が少ない方法は?」
「敷地内の配置や見た目もこだわりたい!」
そんなご相談も大歓迎です。
家づくりは「建てて終わり」ではありません
物置やカーポート、外構や庭など、
家づくりは「建物が完成してからが本番」とも言えます。
こうした細かな部分までしっかり計画し、
10年、20年と快適に住み続けられる住まいにすることが、
私たちクマホームの使命です。
物置の設置でお悩みの方、固定資産税の心配をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
スタッフが、あなたの理想の暮らしづくりをサポートいたします。
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